<< 朝日朝刊「煙草は美容の敵」に思う | main | ビジネスとは金儲けなのか? >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
お盆休みに読んだ小説
今年の夏は仕事の関係もあり休暇と言う程のまった休みもなく、海にも行けないまま終わってしまった。今から夏期休暇を取る人も多いのかもしれないが、個人的には、『夏休みは夏の海でのんびり過ごしたい』と思っているので、秋風が吹く頃の休暇ではやる事がない。

それでも、このお盆休み期間中は大幅な時差出勤で、往復の電車内は、余裕で座れて至って快適であった。そこで普段余り読まない小説を読んでみようと思って、東京駅構内のBOOK GARDENで、今年の直木賞受賞作品「まほろ駅前 多田便利軒」(三浦しをん作)を購入して、がら空きの電車内で2日間合計6時間で読み終えた。

今年の直木賞は、同年代の女性2人の同時受賞となったようである。
三浦しをん『まほろ駅前 多田便利軒』と森絵都『風に舞いあがるビニールシート』

最近は経済関係の雑誌やノンフィクションが中心で、小説、しかも単行本を手にするのは珍しいが、この両直木賞作品はタイトルが面白そうだったし、文庫本になるのは少し時間がかかりそうなので、この変則休暇中に「まほろ駅前 多田便利軒」読んでみた。
コミック的ストリー展開でスイスイ読み進められる愉しい小説であった。

東京都南西部の町で東京都と神奈川県の県境の町「まほろ駅」(モデルとなっているのは町田市か相模原市近辺だろうか?)と言う架空都市が舞台で、駅前には「いかがわしい場所もある」古い町との事である。この駅前にある「多田便利軒」と言う便利屋の主人:多田と、そこに突然転がり込んで来た中学校の同級生:行天の二人を中心に物語りは展開する。

二人が仕事を通して出会う人間関係の複雑さはあるが、特にドラマチックな展開がある訳ではない日常の中で、日々生活に追われた30代と思しき、青年とも中年とも言えない男二人が、小さな事件に巻き込まれながらも飄々と生活している感じが共感を呼ぶ。

色んな場面で現代的ではあるが、でもどことなく、アイスキャンデー売りのおじさんを楽しみにしていた、30〜40年前の我々の子供時代に似た「生活の中の喜怒哀楽」が織り込まれていて、『人が日々生きている(生活する)というのは、本来こういうことなのかな?』と改めて思い起こさせてくれる。

今年のお盆休みは、公約だからと靖国参拝に拘り続ける、相変わらずマイペースな(個人的には、今更ながらのパフォーマンス)総理:小泉純一郎や、彼の靖国参拝を批判し続けて来た自民党の加藤紘一代議士の自宅を全焼させ、割腹自殺を図ったという右翼団体らしい男のニュースなど、生活実感を離れたところで相変わらず騒がしかったが、私自身は、「まほろ駅前 多田便利軒」という小説空間の方にこそ、我々の生活のリアリティが在るような気がした。
| 私的なこと | 01:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 01:19 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sharing.jugem.jp/trackback/12
トラックバック